鳥語花香録

Umiyuri Katsuyama's weblog

パレードのシステム

高山羽根子『パレードのシステム』(講談社)をご恵送いただいた。ありがとうございます。

祖父の自死をきっかけに実家のある地元に帰った美術家の私。祖父が日本の植民地だった戦前の台湾に生まれ育った「湾生」と呼ばれる子どもだったことを知り、日本統治下の台湾について調べ、知人からも話を聞き、誘われるまま台湾を訪れることになる。

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ビジュアル版五色の舟

『スピン』第2号(文藝2022年冬季増刊、河出書房新社)に、津原泰水の「五色の舟」が宇野亞喜良の挿画とともに一部掲載されている。
文末に〈編集部より〉とあって、昨年十月に亡くなった津原氏を追悼する言葉とともに、『ビジュアル版 五色の舟』が近く刊行されることが告知されている。
装画、挿画は宇野亞喜良に、海外の読者にも届けるために英訳をつけたいので翻訳は Toshiya Kamei に頼みたいというのが津原氏の希望で、生前から企画は動いていたそうだ。
津原泰水『ヴィジュアル版 五色の舟』(装画・挿画宇野亞喜良、英訳トシヤ・カメイ、河出書房新社)は、今春上梓。
(宇野さんの事務所に津原さんとデザイナーの大島依提亜さんが訪れて打ち合わせした……とあるので、装幀は大島依提亜かも知れない)

(自分のことではないけど「お知らせ」記事にした)
(カメイさんの「五色の舟」英訳、楽しみ!)

【追記】
三月十四日発売予定
www.kawade.co.jp

仏手柑

仏手柑 Citrus medica

街で見かけた鉢植えの仏手柑(ぶっしゅかん、ミカン科ミカン属)の実。
指のように裂けた実の形を「仏の手」にたとえられる。果肉はないが皮に芳香があり、乾燥させたものは漢方薬にもなる。陳皮(ミカンの皮)と似た効能があるそうだ。
なにしろ「仏の手」でおめでたいので正月の飾りや茶席の花材に用いられる。

仙台短編文学賞作品集 2017→2022

仙台短編文学賞実行委員会編『仙台短編文学賞作品集 2017→2022』(プレスアート)をご恵送いただいた。ありがとうございます。
広く東北地方をテーマ、舞台にした短編小説を募る仙台短編文学賞の、第一回から第五回までの入賞作(大賞と各部門賞)を収録。同賞の設立趣旨、各回の選評、最終候補作一覧に、序文(佐伯一麦)、あとがき(土方正志)、募集要項も掲載。
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