鳥語花香録

Umiyuri Katsuyama's weblog

2009-01-01から1ヶ月間の記事一覧

史上最小

東雅夫 編『リトル・リトル・クトゥルー 史上最小の神話小説集』(学研)が発売になりました。クトゥルー神話をテーマにした八百字の掌編集です。書店の店頭でもぼちぼち見かけるようになりました。 拙作「水の歓び」が掲載されているため見本誌が届きました…

冬の土用

十七日から冬の土用入りし、二十日は丑の日。二〇〇六年に書いたてのひら怪談が土用の丑の話だったとことを思い出して引っ張り出したら、秋の土用だった。微妙に季節が違うが公開する。 (最初は他の題だったが、友人がつけてくれた題を採用した) ひどいよ…

ファン交一月例会

渋谷で行われたSFファン交流会一月例会に参加する。今回のテーマは「二○○八年SF回顧(国内編)」、ゲストは森下一仁と日下三蔵の予定だったが、日下氏は風邪でダウンし、代わりに山岸真と大森望が来場。 去年は長編の大作が多く上梓され、他の年に出たな…

年をまたぐ

去年の暮れに古書で二千円で購入した国立科学博物館の特別展の図録、こないだ科博に行ったらミュージアムショップで定価(五百円)で売られていた。 トム・ロブ・スミスの『チャイルド44』(新潮文庫)の上巻を読みかけだったが、暮れから見あたらない。も…

城を造る

フレッシュネスバーガーに置いてある木製のマドラーには、無地のものと何か英文が焼き印されているものがある。 たぶん一昨年だったと思うが、たまたま指が触れたマドラーに Start writing a novel. と書いてあって、小説を書いたことのない誰かがこの一文に…

年頭

二〇〇九年もよろしくお願いします。 野望は拙作が『科幻世界』(中国のSF専門誌)に掲載されることです。以前『ダ・ヴィンチ』の横里編集長に話したら、無言で優しく微笑まれたものでした。 目標は締め切りに遅れないです。

影響を受けた人

『幽』怪談文学賞の授賞式の挨拶で「書くにあたって心の中でお手本にしたのは魯迅の『故郷』と中島敦の『山月記』でした」と話したが、どのあたりをお手本にしたかというと、志怪風小説を書くとき、登場人物が華人だったら、地の文では姓名を記す(例、陶納…