鳥語花香録

Umiyuri Katsuyama's weblog

足の小指の爪

足の小指の爪が小さい。物心ついた時から、小さくて縮んでいる。数年前に皮膚科に行ったら、壁に「爪の水虫は病院で治しましょう」というようなポスターが貼ってあり、診察のついでに足の小指の爪は水虫ではないのかと尋ねたら、違うと診断され、「足の小指は靴で圧迫されるので、爪が小さいのが普通だし、埋もれている人も多い」と言われた。それを聞いて、体を洗うついでに小指の爪を掘っていたら、少し幅が出て、爪が大きくなった。それでも小さくて厚く、縮んでいた。
先月、台湾に行った時に、冷え性を改善するお灸を据えてもらった。特に冷えているとも思ってはいなかったが、冷えの自覚がない人も多いらしいし、冬は足先が冷たくなるので、悪いことはないだろうと思って。結果から言えば、手足、特に足が温かくなったような気がした。一週間くらいはポカポカしていたが、それも次第に落ち着いた。よほど冷房が効いているところ以外では、肩が凝ったり頭痛がするほど冷えることはなくなった。
ところが、つい先日、足の手入れをするために爪のエナメルを除けたところ、足の小指の爪が伸びていた。風の強い高山に生育する這い松のようにしか伸びない爪が、すんなりと長くなっていた。驚くべきことに、と言うべきか、自然の状態に戻ったと思えばいいのか。