鳥語花香録

Umiyuri Katsuyama's weblog

ノミネート

拙著『玉工乙女』が、二〇一〇年度 第十回センス・オブ・ジェンダー(Sense of Gender )賞にノミネートされました。
センス・オブ・ジェンダー賞とは、下記のような文学賞です。

Sense of Gender 賞は、前年度の1月1日から12月31日までに刊行されたSF&ファンタジー関連作品を対象に、性的役割というテーマを探求し深めたものに与えられるものです。ひらたくいうと、「SF的にジェンダーについて深く考えさせる日本の作品を選び、あなたのSF的ジェンダー考察は、すばらしい」と、一方的ではありますが、褒め称えさせていただく賞です。

主宰はジェンダーSF研究会が行っております。海外では、アメリカの女性SF作家パット・マーフィーとカレン・ジョイ・ファウラーが発起人となり、多くの女性SF作家&ファンが運営するジェイムズ・ティプトリー・ジュニア賞が、1991年に同様の趣旨で設立されています。ジェンダーSF研究会は、その主催者たちと連絡をとりあいながら、2001年から日本でも同様の活動を行っております。
ジェンダーSF研究会の公式サイトから引用)

候補に挙がったことも落選したことも知らずにいましたが、講評が発表され、たいへん丁寧に拙作を読んでいただいたことに驚きました。
(大賞は上田早夕里『華竜の宮』、話題賞は籘真千歳スワロウテイル人工少女販売処』で、静岡県で九月三日、四日に開催された第五十回日本SF大会ドンブラコンLで授賞式が行われました)

候補作、講評、歴代受賞作などはジェンダーSF研究会の公式サイトで。
ジェンダーSF研究会