鳥語花香録

Umiyuri Katsuyama's weblog

「鶴の女たち」の刷りだし

「鶴の女たち」

『すばる』十二月号(二〇二一年十一月六日発売、集英社)に掲載されるシェリィ・カメイ Cheri Kamei の短編「鶴の女たち」Blood in the Thread の刷りだしを受け取りました。「すばる海外作家シリーズ 46」です。解説「献身が過ぎる鶴を解放する」も書いています。
「鶴の女たち」は、二十世紀のアメリカ、ショービジネスの世界での成功を夢見る女性と彼女を支える恋人が直面する困難に、日本の民話「鶴女房」の語り直しが交差する物語です。

原文は "Blood in the Thread" by Cheri Kamei (edited by Ruoxi Chen)、イラストはアメリカ合衆国を拠点に活躍する Reiko Murakami
Reiko Murakami が LOCUS のインタビューで、この時の仕事について述べた部分を拙訳で引用します。

Tor の Irene Gallo からシェリィ・カメイの「鶴の女たち」Blood in the Thread by Cheri Kamei の話を聞いた時は興奮しました。わたしは日系アメリカ人で、これは別の日系アメリカ人作家が日本の民話を用い、主なモチーフにして書いた物語です。物語を深く理解することにより、とてもよく共鳴したと感じました。作品の仕上がりは自分でも満足のいくものとなりました。

Reiko Murakami インタビューの全文はこちら。
locusmag.com