鳥語花香録

Umiyuri Katsuyama's weblog

これが”うざね”だ!

昨日の昼間は、自宅でうざねはいて寝ていた。
うざねは、働いて草臥れて吐く息のことで、徹夜の百物語を終えて帰宅した人はもれなく吐いたであろう。これが”うざね”だ。
うざねはもとはぬかるんだ水田で履く田下駄のことだったそうだ。田下駄を履いてする厳しい労働が、働いたあとの嘆息に変じたもよう。(「今日はうざねはいて仕事する」というように、つらい仕事を頑張ることを予告する使い方もしないではない)
【宣伝】拙作「うざね」が収録された『てのひら怪談 庚寅』(ポプラ文庫)は六月五日発売予定。

百物語の会場の大広間はエアコンを送風モードにしてあったが、調整できなかった(調整には会場の外に出なくてはならず、怪談中は外に出られなかった)ので、明け方に寒くなったときは、みんなで掛け布団を持ってきて被ったりしてしのいだ。私は岩井志麻子さんと宍戸レイさんと一つ布団で脚を温めた。
山で急に天候が悪化し、山小屋に避難して「助かった、すきま風は吹くが布団があるぞ」と喜ぶようだった。