鳥語花香録

Umiyuri Katsuyama's weblog

南宋定勝【米羔】


台湾は台北國立故宮博物院四階の喫茶室「三希堂」は、清の乾隆帝の書斎名にちなむが、なぜ「三希堂」というかといえば、王羲之東晋の能書家、書聖)の「快雪時晴帖」、王献之(王羲之の息子)の「中秋帖」、王葈(王羲之の血縁)の「伯遠帖」という、世にも希(まれ)な三つの宝を手に入れたことを言祝いでのことらしい。
先日、故宮博物院の三希堂でお茶を飲んだが、期間限定メニューに中国杭州の伝統菓子「南宋定勝糕【米羔】」 があったので食べてみた。和菓子では落雁に似ているが、蒸らしたてで温かく、しっとりしていて、初めての食感だった。生地に黄色い桂花(金木犀)が入っている。色が赤いのが縁起が良いそうだ。中には薄くあんこが入っていた。