過日、読売新聞に取材されるとき、写真撮影はここでしますと神社に行った。じゃあこの辺で撮りますかと言っていると、参道の石段をさっそうと下りて来た若い女性に声を掛けられた。女性は「写真を撮るのでしたら、神社に撮影の許可を取った方がいいですよ」と言うと、社務所の場所を教えて、鳥居をくぐって帰っていった。肩につくくらいの髪を後ろで一つに束ね、水色のブラウスに黒いパンツをはいた会社員風の、涼風のような佳人だった。（すぐに記者氏が社務所に許可を取りに行き、戻ってきて「階段には座らないようにとのことです」と言った）
なんとなく仕事帰りの巫女さんだったように思え、こんな人が巫女をしているのだから良い神社なのだろうと思った。根拠もなく。
