鳥語花香録

Umiyuri Katsuyama's weblog

『遠野学』vol.1 と『マヨヒガ』vol.2

荒蝦夷から、赤坂憲雄 責任編集『遠野学』(遠野市遠野文化研究センター)vol.1創刊号と、遠野文化友の会会報『マヨヒガ』vol.2を御恵投いただく。
『遠野学』の特集は「震災と文化」。
遠野学 vol.1創刊号(2012) 特集震災と文化の通販/赤坂 憲雄 - 紙の本:honto本の通販ストア
『マヨヒガ』は一冊がまるごと"明治29年「風俗画報」臨時増刊大海嘯被害録"の復刻版。冒頭に復刻に寄せた西脇千瀬の「一一五年前の津波絵を今眺める」があるのと、巻末に「遠野文化友の会」の入会案内あるところだけが現代。多くの津波絵が、写実ではないにもかかわらず、大津波の現場のむごさを生々しく伝えている。
津波から三日経って、泥の中から生後三、四カ月の嬰児が息も絶え絶えのところを発見された不思議、進水式によばれた四人の芸者がいたが、一人の下駄の鼻緒が切れて、それを立てていたところ、先に会場に入った三人をふくめて進水式に集まった一五六名が津波にさらわれてしまったとか、なにげなく開いたページに引き寄せられる。
マヨヒガ 遠野文化友の会会報 vol.2(2012) 復刻版明治29年「風俗画報」臨時増刊大海嘯被害録の通販 - 紙の本:honto本の通販ストア