鳥語花香録

Umiyuri Katsuyama's weblog

そんなわけない

映画館の上映時間割が貼り出されているのを見ていた女性グループの一人が、『母と暮せば』(山田洋次監督)を指さして、「これ、どんな話?」と聞いた。
一人がすぐに端的に答える。
「死んだ息子が出てくんのよ」
「えっ! そんなわけないでしょ」

いえ、まさにそういう話です、長崎で助産婦をしている女性の元に、三年まえの原爆で亡くなった息子が姿をあらわすようになるのです……と思いながらその場を離れた。