鳥語花香録

Umiyuri Katsuyama's weblog

『みちのく怪談名作選』

九月の末に東雅夫・選『みちのく怪談名作選』(荒蝦夷)が刊行されますが、本書で只野真葛(ただのまくず)の『奥州ばなし』の一部を現代語訳しています。
只野真葛は江戸時代の文筆家で、本名はあや子(あや)、江戸詰めの仙台藩医工藤周庵の娘で江戸育ち、仙台藩江戸番頭只野伊賀と結婚して仙台に住むようになった人です。
『奥州ばなし(奥州波奈志)』は真葛が仙台に移り住んでから、身近な人々に聞いた不思議な話、あやしい話を集めたものです。『奥州ばなし』に収められた「影の病」はドッペルゲンガーの話としてよく知られています。