『震災学』がリニューアルした『被災学』vol.1(東北学院大学発行、荒蝦夷発売)をご恵送いただいた。ありがとうございます。
被災とは何か――。被災から何を読み取り、未来に向けて何を学ぶべきか――。
〈被災〉について考え、私たち自身の〈生〉を考える雑誌です。
第七回仙台短編文学賞受賞作の選評と、東北学院大学賞受賞作の浅井楓「擬態」、仙台市長賞受賞作の湯谷良平「ポリエステル伝導」、河北新報社賞受賞作の郭基煥「声の場所」が掲載されている。
(例年河北新報賞は『河北新報』に掲載されるのだが、郭基煥氏は東北学院大学教授でもあり、「声の場所」の主人公が関東大震災に被災した東北学院に籍をおく朝鮮人学生でもあるため、本誌にも掲載するとのこと。古い河北新報に、仙台に向かった息子から連絡がない、九月一日は東京にいたはず……と朝鮮半島から親が探しに来たという記事を見つけたのが執筆のきっかけだそうだ。震災の恐ろしさと人間の愚かさ、生きることの苦しみ、優しさが誠実に詰まっていた)