鳥語花香録

Umiyuri Katsuyama's weblog

仙台書店めぐり

仙台では、荒蝦夷のCさん(『仙台学』編集長)と一緒に書店さんにご挨拶にうかがった。Cさんが『みちのく怪談名作選 vol.1』の販促ポスターを書店員さんに手渡している脇で、平尾魯僊の『谷の響』を現代語訳した黒木あるじは新進怪談作家で、『震』(竹文庫)は怖くて面白いと頼まれないのに宣伝する。何者かに遠隔操作されていたのだろうか。
ある書店員さんから市内某所の不思議な話を聞いたのだが、「でもあそこ、元は墓地だから」と言われて、Cさんと「じゃあ仕方ないね」と声を揃えてしまった。金港堂のトークイベントで東雅夫さんが「みちのくの怪談の特徴は、人々が不思議なこと、怪異をわりとあっさり受け入れるところ。なにかあったら、『それは狐の仕業じゃないのかな』『狐だねえ』という風に、あまり怨念だの恨みだのとどろどろしない」と仰っていたが、まさにその通りの反応を示した東北出身の三人だった。

画像はジュンク堂書店のジュンコ堂画伯こと佐藤純子さんにいただいた『月刊佐藤純子』(月刊だけど不定期、どこでも配布していない、本人に会うともらえるらしい)と、金港堂さんにいただいた支倉焼。ありがとうございます。