半年くらいまえに台湾の作家、呉明益の『歩道橋の魔術師』(天野健太郎訳、白水社)を読んだ。台湾・台北市内の幹線道路沿いにあった中華商場(コンクリートのモダンなビルの商店街)を舞台にした物語で、過去と未来が交錯し、不思議なことや怖ろしいことが起こる、魅力的な一冊だった。
その直後に黒木あるじと郷内心瞳の新刊を続けて読んだら、怪異の形や不思議な出来事の起こるみちすじに共通のものがあって、われわれ(台北の繁華街育ちとみちのく育ち)はお互い、そんなに遠く離れたところに住んでいないのだと思った。
- 作者: 呉明益,天野健太郎
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 2015/04/24
- メディア: 単行本
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- 作者: 黒木あるじ
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2015/05/23
- メディア: 文庫
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- 作者: 郷内心瞳
- 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店
- 発売日: 2015/06/20
- メディア: 文庫
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