鳥語花香録

Umiyuri Katsuyama's weblog

最初にして最後の紫蘭

紫蘭(しらん)

公共部分に植栽された紫蘭(シラン。ラン科)が咲いていた。紫蘭は日本に自生する野生蘭の一種。名前の通りに紫の花が咲くが白い花もある。
まえに読んだ園芸書に「野生蘭を育てたいがうまくいかないという人にはシランをおすすめする。土も日当たりも選ばず、植えっぱなしでも毎年よく花を咲かせる。これがダメなら育てられる野生蘭はない」というようなことが書いてあったのを紫蘭の花を見るたびに思い出す。
丈夫なので公園や庭によく植えられているし、軒下に置かれて何年も植え替えしていない、亀裂の入ったプラ鉢でも咲いているのを見る。紫蘭が育たないなら野生蘭は無理と断言されていたが、そういう人は園芸そのものに向いていないような気がする。
(野生蘭……エビネやアツモリソウ、クマガイソウは難しい。セッコクは庭に相性の良い木があればなんとかなりそう。ネジバナは丈夫なほう……という印象)