明末に董其昌(とう・きしょう)という人がいた。上海の南、松江府華亭県の人で、一五八九年の科挙に合格した進士。高級官僚で美術品の蒐集家であるが、書画を善くし、後世の人間はまず能書家としての董其昌を知るだろう。自分がそうだった。清の康煕帝がた…
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