鳥語花香録

Umiyuri Katsuyama's weblog

最後のカレー

ダ・ヴィンチ』12月号の特集に拙作「最後のカレー」が掲載されています。
見本誌をいただいたので読んだのですが、短くて心に染みる文章が掲載されていて、涙腺をぐいぐい刺激するということもないので安心していたら、不意打ちで心を揺さぶられたりして往生しました。でも読むのを止められない。
電車の中で読んだりする人はご注意を。
同じ特集で掲載されている川端康成の「有難う」の、取り立てて事件は起こらない(定期乗合自動車が、いつもののルートを走るだけ)のに、最初と最後で景色が違って見えるという筆の冴え。さすが、文豪。