鳥語花香録

Umiyuri Katsuyama's weblog

ポンポコ

 つきあいの長い友人に、この頃ポンポコを見ないと言ったら、すかさず「K堂(洋菓子店)で売ってるよ」と言われた。
 ぽんぽこというのは、バタークリームにチョコレートを掛けて、耳や目鼻を付けてタヌキのようにしてあるお菓子のことで、昭和の時代にはよく売っていたけれど、最近はめっきり見かけなくなったと思っていたので、現役だと聞いて嬉しくなった。子どもの頃、お土産でもらったりすると大喜びし、小さなフォークでクリームをすくって食べた覚えがある。
 K堂の近くに行ったので、さっそくショーケースを覗くと、モンブランやチョコレートケーキ、生クリームでデコレートされたケーキと一緒に、小さいタヌキが並んでいた。一つ百円。見た目は変わらないが、小さくなっている気がした。

 行儀悪く指でつまんでポンポコを頭から食べると、薄いチョコレートの下に、バタークリーム。食べ過ぎると美味しくなくなるバタークリームも、久し振りで少しだけだと懐かしくて美味しかった。
追記。昔は底がタルトではなく、スポンジだった気がする。)