鳥語花香録

Umiyuri Katsuyama's weblog

青衣の女人

「など我が名を読み給わぬぞ」

 時は鎌倉、承久年間。東大寺の修二会で集慶(じゅうけい)という僧が過去帳を読み上げているとき、青い衣装をまとった女性が現れて、恨みがましく「どうしてわたしの名前を読みのがしたのですか」と言った。名前など知る由もない集慶が、とっさに「青衣(しょうえ)の女人」と読み上げると、女は満足したように姿を消し、以来、青衣の女人は過去帳に書き加えられ、現在でも読み上げられている。過去帳が読まれるのは三月五日と十二日の夜。

 修二会のニュースを見ていて、『SFが読みたい!2009年版』の昨年の出版物リストから拙著が漏れていて残念だったことを思い出したので書いておく。
東雅夫氏が「マイ・ベスト5」のアンケート回答欄で、拙著の書名を出していたのが有り難かったことも記しておく。)
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SFが読みたい! 2009年版―発表!ベストSF2008国内篇・海外篇 (2009)

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