『てのひら怪談 己丑』(ポプラ文庫)を手にとって眺めた。既読作ばかりのはずなのに、また新たな気持ちで読んだ。
巻末に加門七海氏の予祝ともいえる「己丑の託宣」、怪談への期待と温かいまなざしが注がれた福澤徹三氏の「もっと怖い怪談を」が収録されていてありがたい気持ちになったが、稲川淳二氏の「解説」は、収録作を丁寧に読んで下さっている上に、最初の一文を読んだとたん、稲川淳二の声と語り口で脳内で再生されてしまい、恐れ入った。さすが。
【追記】解説は、ライターの門賀美央子さんが、稲川氏の語りおろしをまとめられたものだそうだ。語り口を生かしてまとめるその手腕に脱帽。改めて、「さすが!」
てのひら怪談 ビーケーワン怪談大賞傑作選 己丑の通販/加門 七海/福澤 徹三 ポプラ文庫 - 紙の本:honto本の通販ストア
- 作者: 加門七海,東雅夫,福澤徹三
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2009/06/10
- メディア: 文庫
- クリック: 10回
- この商品を含むブログ (8件) を見る