鳥語花香録

Umiyuri Katsuyama's weblog

戸隠のネジバナ

東京国立博物館で開催中の特別展「伊勢神宮と神々の美術」に関連して、博物館で『古事記』の「国生み(イザナミイザナギが力を合わせて日本の国を作ったところ)」と「石屋戸(天石屋戸に引き籠もった日の神・天照大御神が、外の賑やかな様子が気になって顔を出したところ)」がモチーフのTシャツとキャンバス地のトートバッグが売られていて、デザインが気に入って「岩屋戸」バッグを買った。
買ってから天の岩戸開きのことをなんとく考えていたら、天の岩戸が飛来して戸隠山になったと言われ、天の岩戸開きに功績のあった神々を祀った戸隠神社に行ってみたくなった。
戸隠神社の存在は知っていても実際に足を運ぶまではいかなかったが、地図を見たら、そんなに行きにくい場所ではないことに気付き、出かけることにした。中社はお参りしやすいが、奥社はかなり歩かないと着かないらしいので、よくグリップする靴底の運動靴を準備した。
奥社は、バス停や食堂がある街道から杉木立の中を二km近く歩いた先にある。最初の半分くらいはほぼ平坦な緩い上り坂だが、随神門という赤い門から先は坂も急になり、不揃いな石段があったりして険しくなる。足場の悪いところに適した靴を履いたのは過剰装備かと思ったが、そんなことはなく、歩きやすかった。サンダルやビジネスシューズで来た人もいたけれど。
奥社に到着する。風が吹いて清々しく、見上げると屏風を巡らしたような戸隠山が見える。
奥社、九頭龍社にお参りし、せっかくここまで来た記念にと奥社授与所でおみくじをひいてもらう(数え年齢を告げると、神職祝詞と唱えてからおみくじを引き、それを渡してくれる)(中社も同じ)。いただいたおみくじは持ち帰って、今後の生活の指針にし、迷ったときに読むと良いらしい。

(奥社授与所の前に咲いていたラン科ネジバナ

戸隠蕎麦を食べたが、蕎麦の香りが高く美味しかった。