鳥語花香録

Umiyuri Katsuyama's weblog

紅梅白梅

東京国立博物館の企画展示「画梅の世界と明末清初の書」(二月二十八日迄)を金農の「紅梅図」と兪明の「羅浮香夢図」目当てで見に行った。会場は本館二階特別一室。「紅梅図」は気の利いた和菓子屋の包装紙みたいで、もし包装紙だったらブックカバーにして手元に残したい。
興味がないのに巻き込まれ型鑑賞で一緒に来た連れと、行書は何が書いてあるかわからないねえと眺める。連れは清世祖(順治帝)の「墨梅図」の、単純で力強い直線で描かれた幹と、繊細な枝と花のバランスに感心していた。御筆と書いてあるものの、順治帝が描いたとは限らないというか、宮廷画家が描いてそれに署名しただけの可能性が高いと話したら驚いていた。私もかつて驚いた。
描かれた梅を見たあと、表敬館と法隆寺宝物館の間の日当たりの良いところの紅梅、白梅がほころんでいるのを見た。
特別展「国宝 土偶展」は大盛況だった。