鳥語花香録

Umiyuri Katsuyama's weblog

嬉野泉

東日本大地震で、もしかしたら被災したかもしれないと思っていた、ボレアスの主宰の嬉野泉こと菅原豊次さん(宮城県石巻市)が亡くなった、らしい。先日、知り合いから電話で教わった。別の人からもメールがあった。ほんとうに残念で、悲しい。お目に掛かったことは数えるほどしかないが、多くの影響を受けている。どうでもいいことを含めて、いろいろと。
私から葉書をもらったことがある人には、それは嬉野泉の影響だと告白しておこう。
肺炎が治らなくて三カ月入院したという近況報告、もう長篇は書けないという弱音、怪談書いてみようかなという抱負(『幽』怪談文学賞は短篇部門もありますと教えた)は、みな葉書に書いてあった。
デビューしてから、もう読まないけど君には必要だと思うからあげる。と、『新釈漢文大系 世説新語』(明治書院)上中下の三巻をいただいた。形見となった。
新釈漢文大系 76 世説新語 上の通販/目加田 誠 - 小説:honto本の通販ストア
新釈漢文大系 77 世説新語 中の通販/目加田 誠 - 小説:honto本の通販ストア
新釈漢文大系 78 世説新語 下の通販/目加田 誠 - 小説:honto本の通販ストア

画像は東京国立博物館の庭園の、兼六園菊桜(ケンロクエンキクザクラ)の蕾。咲くと薄い桃色の手まりのような花になる。