鳥語花香録

Umiyuri Katsuyama's weblog

在庫切れ

 ある本が読みたくて、ネット書店を探したけれど在庫がなかった。公立図書館の蔵書を検索したら、その本はなかったものの非常に近い本があったので、近くの図書館に回してもらうのももどかしく蔵書している図書館に出かけた。場所は知っていたが利用したことのない図書館だった。閉館時間の間際で雨が降っていた。図書館の建物が見えたところで、ふと新しい傘が欲しいと思ったとたん、風に煽られたように傘のバランスが崩れ、腕が軽くなり、J字型の柄の先が折れていた。柄のない傘を拾って図書館に向かった。嫌な予感がした。
 濡れた傘を抱えて図書館に入ると、その本は貸し出し中だった。
 その後、市内の書店で探したが、どこも在庫切れだった。