鳥語花香録

Umiyuri Katsuyama's weblog

北魏書

東京国立博物館で特集陳列「趙之謙とその時代」を見て、圧倒されたのは「楷書五言聯」
趙之謙が長年の研究と研鑽によって晩年に到達した「北魏書」と言われる書風がよくあらわれている。わけても「獣」の字が良い。

(携帯のカメラでは墨の微妙な濃淡や筆のかすれが全然伝わらないのが残念)
(駭のつくりの、なべぶたの点が、枝に留まった小鳥のようで可愛い)
清代の学者、厳可均の詩句からとったもので、対聯の全文は次の通り。
 駭獣逸我右 
 飢鷹興人前