鳥語花香録

Umiyuri Katsuyama's weblog

アガサ様がみてる

ある出版社の編集者との打ち合わせは神田の喫茶店クリスティが多いと言ったら、作家のHさんが、私のときは打ち合わせはいつも編集部の隅(整理整頓が行き届いていないスペースだったらしい)だったので、クリスティでの打ち合わせというのを一度やってみたかったとおっしゃる。逆に私は編集部に入れてもらったことがなかった。怪しまれていたのかも知れない。
クリスティはその出版社のビルの一階にある喫茶店で、壁にアガサ・クリスティポートレートが複数掛かっていたり、通りから見える場所に新刊本がディスプレイされている以外は特に変わったところはないように見受けられる(と書いたらすごく特徴的な店のように思えてきた)が、私が不勉強なだけで実はアガサ・クリスティファンの聖地かも知れない。温かい紅茶を頼むと白いポットで提供されるところが、なんとなく英国風に思える。
場所柄、ミステリ小説の打ち合わせをする人もいるだろうから、「不出来なトリックを提案するとアガサ・クリスティがわらう」という伝説がありそうだ。