鳥語花香録

Umiyuri Katsuyama's weblog

蒋公茶葉蛋

殻付きのゆでたまごをお茶の葉、調味料、香料で煮込んで茶色くした軽食がある。茶葉蛋、心の中で「ちゃばたん」と読んでいる。台湾のコンビニに入ると独特な八角の匂いがすることがあるが、匂いの元はたいがい茶葉蛋で、電気鍋で保温されて売られている。(買うときは自分でたまごをビニル袋に入れて、レジに持って行って精算する)
烏龍茶を使う作り方もあるが、『蒋公獅子頭』(時周文化)に書いてあった蒋介石先生お好みの茶葉蛋の作り方では紅茶を使う。調理まえにたまごを洗浄し、新鮮なもの以外は用いないこと。
以下、拙訳。

【材料】
鶏卵 一斤(六百グラム。十〜十二個)
八角スターアニス、大茴香) 八粒
肉桂(シナモンスティック) 二本
氷砂糖 大さじ一
醤油 半カップ
紅茶の葉 大さじ一
水 適量

【作り方】
たまごを水から茹で始める。沸騰してから四分茹でる。冷ましたたまごの殻の全体にひびを入れる。
鍋に香料と調味料を入れ、殻付きのゆでたまごを加え、たまごが浸るくらいの水を注す。
鍋をごく弱火にかけ、少なくとも四十分、一時間煮る。電気鍋で弱くゆっくり熱を加えるやりかただともっとも良くできる。

たまごの殻を象牙の箸の先でたたくと、細かく均等にひびが入って、出来上がった茶葉蛋の殻を剥いたとき、美しい網のような氷裂紋が現れる……らしい。