鳥語花香録

Umiyuri Katsuyama's weblog

清平福来

東京国立博物館の東洋館で日中平和友好条約締結40周年記念 特別企画「中国近代絵画の巨匠 斉白石」をやっている。十二月二十五日まで。
斉白石(一八六四~一九五七)は湖南省湘潭出身の書画家。最初は大工や木工をしていた。篆刻もよくする。北京画院の初代名誉院長。


画像は東洋館の出入り口。掲げた青瓶に蝙蝠が飛んで来ている画は、題して「清平福来」(平和な世に福が来る)。

展示作品に白菜と蝦を描いたものがあったが、曾国藩(一八一一~一八七二。湖南省湘郷県生まれの政治家)が「白菜は鴨か鶏の出汁で煮たものがうまい」と言ったことに対して、「白菜は乾し蝦を戻した汁で煮たものがうまい」という意味をこめた画だそうだ。ちなみに乾し蝦を戻した汁で白菜を煮た料理は「開陽白菜」と呼ばれることがある。