鳥語花香録

Umiyuri Katsuyama's weblog

ファストフードのマナー

二年ほどまえに中国の上海を訪れた。夕食に、ショッピングモールのファストフード店に行き、そこは蒸しものの店なので、ご飯とスープ(蒸してある)、おかず(蒸してある)のセットメニューを頼んだ。
客は多く、しかし気になったのは、若い人たちがちょっと箸をつけただけでおしゃべりに夢中になり、食べ残しが多いことだった。確かにご飯の量は多かった。一人用のステンレスの容器で炊いた米を一合分くらい(ご飯茶碗で約二杯)出されるのだが、量を減らしてもらうことが出来ないので自分も残した。
翌朝、ホテルの部屋でテレビを見ていると、十代の若者にマナーを指導するコーナーが始まり、昨日食事をした店が映っている。レポーターの女性が、店長という男性にインタビューをしている。店長は、「そうです」「そうです」と相槌を打っている。きっと、レポーターは、食べられるだけ注文するべきです、食べ物は大事にしないとね、と言っているのだろうと思って見ていたら、店長からのお願いがあって、想像と違うことがわかった。
店長からのお願い。
「食事が終わったら、食器や食器の蓋、使った箸やカップをテーブルの上に散らかしたままにせず、お盆に戻して下さい」
このあと、食べ終わったら食器をお盆に戻す、お盆に戻す、戻す、と何度も映像で見せられたので、中国語がわからなくてもメッセージは伝わった。
(片付ける係がいるので、お盆に乗せるだけでよい)