鳥語花香録

Umiyuri Katsuyama's weblog

中国陶磁研究会会報

東京国立博物館東洋館で、特集「創立80周年記念 常盤山文庫の名宝」(八月二十九日から十月二十二日まで)を見た。常盤山文庫は実業家菅原通濟(すがはらみちなり)の蒐集した墨蹟、書画が元になっており、そこに陶磁器などの工芸品が加わった東洋美術のコレ…

月餅2023

月餅本日は中秋(旧暦八月十五日)なので、横浜中華街のお土産物屋さんで買った月餅を。 真ん中に「仲秋」とでもあれば季節菓子らしさがあるが、「豆沙」は小豆のこしあんのことで、中身のことだ。わかりやすい。 あんこに黒糖の風味があり、刻んだ胡桃が入…

穏やかな死者たち

エレン・ダトロウ編『穏やかな死者たち シャーリイ・ジャクスン・トリビュート』(創元推理文庫)をご恵送いただいた。ありがとうございます。 『丘の屋敷』『ずっとお城で暮らしてる』など数々の名作を遺した鬼才シャーリイ・ジャクスン。日常に潜む不安と…

ジョン・スラデックの新刊

ジョン・スラデック『チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク・チク・タク』(鯨井久志訳、竹書房文庫)をご恵送いただいた。ありがとうございます。 狂機誕生 家事 殺人 絵画 強盗 …

大阪SFアンソロジー&京都SFアンソロジー

正井編『大阪SFアンソロジー:OSAKA2045』(Kaguya Books、社会評論社)、井上彼方編『京都SFアンソロジー:ここに浮かぶ景色』 (Kaguya Books、社会評論社)をご恵送いただいた。ありがとうございます。 八月三十一日発売予定。honto.jp honto.jp

紙魚の手帖 vol.12

『紙魚の手帖』vol.12(東京創元社)をご恵送いただいた。ありがとうございます。夏のSF特集。 www.tsogen.co.jp

日本SF大会 Sci-con 2023【来場御礼】

八月五日、六日に開催された第六十一回日本SF大会 Sci-con 2023は終了しました。スタッフの皆さん、たいへんお世話になりました。参加者、ゲストの皆さん、ありがとうございます。聞き手を務めた石亀航さんの企画「海外SF文学賞 中短編候補を語る」にも多…

黄金蝶を追って

相川英輔『黄金蝶を追って』(竹書房文庫)をご恵送いただいた。ありがとうございます。 明日、あなたはこの世界に迷い込むことになるかもしれない——。あたたかな筆致で描かれる不思議な短篇集。 www.takeshobo.co.jp

日本SF大会 Sci-con2023【予告】

来たる八月五日、六日に埼玉県さいたま市で開催される日本SF大会 Sci-con2023 に参加します。会場はうらわコミュニティセンター(最寄駅はJR浦和駅)。 登壇予定の企画は次の通りです。 「海外SF文学賞 中短編候補を語る」東京創元社の石亀航さんの企画に…

図書室の魔法(小学校の思い出)

卒業した小学校が今年の三月で閉校になった。校長先生に頼まれて閉校記念文集に書いた「小学校の思い出」をここで公開する。 タイトルはジョー・ウォルトンの『図書室の魔法』(上下巻、茂木健訳、創元SF文庫)から借りた。 図書室の魔法 勝山海百合 図書…

日本ファンタジーノベル大賞2023

神獣夢望伝七月四日、都内で日本ファンタジーノベル大賞2023の贈呈式が行われ、参加してきた。公開で行われた贈呈式は四年ぶりだろうか。 今回の受賞作は武石勝義(たけし かつよし)氏の『神獣夢望伝』(「夢現の神獣、未だ醒めず」改題)で、新潮社か…

Like Smoke, Like Light

ユキミ・オガワさんの 初めての著書、"Like Smoke, Like Light" by Yukimi Ogawa を手に入れた。アメリカの出版社の本だが、電子書籍でも手に入るし、オンデマンド印刷で日本国内で印刷製本して届けられる。海を渡るのはデータだけ。 Like Smoke, Like Light…

仙台あらえみし日和

土方正志『仙台あらえみし日和 杜の都で本と暮らす』(プレスアート)をご恵送いただいた。ありがとうございます。 河北新報連載「仙台出版こぼれ話」全200回収録! 本を書き、編み、売り、語る―仙台で出版社&古本屋を営む、本まみれ編集者の怒涛の記録 kap…

あなたは月面に倒れている

倉田タカシ『あなたは月面に倒れている』(東京創元社)をご恵送いただきました。ありがとうございます。短編集。 歩いてやってくるスパムメール。言葉を喋る猫とのしりとり。そして紙面を縦横無尽に埋め尽くす、地球の形についての語り……骨太の未来SFから奇…

幻想と怪奇 ショートショート・カーニヴァル

幻想と怪奇 ショートショート・カーニヴァル『幻想と怪奇』編集室編『幻想と怪奇 ショートショート・カーニヴァル』(新紀元社)の見本をいただきました。ショート・ショート「あかつきがたに」を寄稿しております。 第一回『幻想と怪奇』ショートショート・…

ロボット・アップライジング

J・J・アダムズ編『ロボット・アップライジング AIロボット反乱SF傑作選』(中原尚哉 他訳、創元SF文庫)をご恵送いただいた。ありがとうございます。 1955年にAI(人工知能)という言葉を初めて提示した伝説的科学者ジョン・マッカーシーの短編を始…

幻想と怪奇 ショートショート・カーニヴァル【予告】

書き下ろしショートショート競作集『幻想と怪奇 ショートショート・カーニヴァル』(新紀元社)に、「あかつきがたに」を寄稿しております。 六月十三日発売予定です。 www.shinkigensha.co.jp先月のはるこんの「作家による新刊ラインナップ説明会」で、司会…

人類の知らない言葉

エディ・ロブソン『人類の知らない言葉』(茂木健訳、創元SF文庫)をご恵送いただいた。ありがとうございます。 全米図書館協会RUSA賞SF部門受賞。 近未来。人類は音声ではなくテレパシーを用いて会話する異星文明ロジアと接触し、友好的な関係を築いてい…

震災学 vol.17

『震災学』vol.17(発行・東北学院、発売・荒蝦夷)をご恵送いただいた。ありがとうございます。 特集は「『震災学』の十年」。 第六回仙台短編文学賞東北学院賞受賞作、二之部右京「竹」、仙台市長賞受賞作、大久保蓮「世界が終わる日」掲載。araemishi.la.…

はるこん2023来場御礼

HAL-CON 2023 くらり会議はるこん2023無事に終了いたしました。ご来場いただいた参加者の皆さま、ありがとうございます。 会場の都合によりサイン会はありませんでしたが、臨機応変に対応いたしました。 スタッフの皆さまにはたいへんお世話になりました…

ギリシャSF傑作選 ノヴァ・へレス

フランチェスカ・T・バルビニ&フランシスコ・ヴァルソ編『ギリシャSF傑作選 ノヴァ・へレス』(中村融 他訳、竹書房文庫)をご恵送いただいた。ありがとうございます。 隆起するギリシャSFの世界へようこそ。 あなたは生活のために水没した都市に潜り働…

はるこん2023【予定】

四月十五、十六日に川崎国際交流センター(川崎市中原区木月祇園町、最寄駅は東急「元住吉駅」、徒歩十分ほど)で開催されるSFイベント「はるこん」に参加します。 出演者として登壇することが予定されるのは下記の通り。 二日目の11:00~12:30 「怪談は世…

The Antipodean SF Radio Show 四月の予告

オーストラリアのSF誌 AntipodeanSF issue 290に訳載された掌編 "Time Capsule" (translated by Toshiya Kamei) がThe Antipodean SF Radio Show で朗読されます。四月三十日(東オーストラリア時間の正午)に放送されたあと、website でいつでも聞くこと…

Kappo 仙台闊歩 2023年五月号

第六回仙台短編文学賞プレスアート賞受賞の飯沢耕太郎「兄のアルバム」が掲載された『Kappo 仙台闊歩』五月号(プレスアート)をいただいた。同誌には大賞の高村峰生「あらゆる透明な」も掲載。 今号の巻頭特集は「東北とアート」 www.pressart.co.jp

クォークビーストの歌

ジャスパー・フォード『クォークビーストの歌』(ないとうふみこ訳、竹書房文庫)をご恵送いただいた。ありがとうございます。 『最後の竜殺し』の続編。 魔力が衰えた世界。かつて魔術師は、恐れられ敬われていた。携帯電話ネットワークもカラーテレビも電…

NOVA 2023年夏号【見本出来】

NOVA 2023 Summer issue短編を寄稿した『NOVA 2023年夏号』(大森望責任編集、河出文庫)の見本が届きました。勝山は「ビスケット・エフェクト」という、山を越えてスーパーカブで海に行く高校生の話を書きました。かつて大きな波が押し寄せた海岸には高…

「あらゆる透明な」「ホダニエレーガ」

第六回仙台短編文学賞大賞受賞作の高村峰生「あらゆる透明な」と、河北新報社賞受賞作の片岡力「ホダニエレーガ」が掲載された河北新報の抜き刷り(三月十九日付)をご恵送いただいた。選考委員の和合亮一氏の講評、受賞両氏のインタビューと、各賞の選評、…

NOVA 2023年夏号

春号は幻だった! 大森望責任編集『NOVA 2023年夏号』(河出文庫)に短編を寄稿しています。 四月六日発売予定。 www.kawade.co.jp

NOVA 2023年春号【予告】

大森望編『NOVA 2023年春号』(河出文庫)に短編を寄せました。四月六日発売予定です。 【追記】夏号になりました。 www.kawade.co.jp

Five-Colored Boat

『五色の舟』津原泰水『五色の舟』(宇野亞喜良画、Toshiya Kamei 英訳、河出書房新社)をご恵送いただいた。ありがとうございます。 www.kawade.co.jp 挿画もデザインも美しく、手に取った感触も心地よい。宇野亞喜良の描く肉体の欠損を抱えた登場人物たち…