鳥語花香録

Umiyuri Katsuyama's weblog

2012-01-01から1年間の記事一覧

『小説新潮』九月号

『小説新潮』九月号の見本が届きました。発売は二十二日です。 ファンタジー特集 Fantasy Seller 2012 の一篇として、「鳥語不同」を寄稿してます。小説新潮 2012年 09月号 [雑誌]出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2012/08/22メディア: 雑誌購入: 1人 クリッ…

藪からスティック

知り合いの女性に、「ミミカさんって知ってます?」と聞かれ、「伊藤三巳華さんなら知ってますよ、マンガ家さんですよね」と答えた。 「そうです、そうです。ミミカさんのマンガに、勝山さんも出てますよね」 「あ……(『女たちの怪談百物語』とか『怪談実話…

画皮 あやかしの恋

二〇〇九年七月のエントリに、拙著『十七歳の湯夫人』の購入特典のサンプルがある。『画皮』という、途中までしか観ていない、当時は本邦未公開の映画と短編「十七歳の湯夫人」について書いている。 以下は再掲。『聊斎志異』のどれかが原作は「画皮」が原作…

火の仕事

日本語を母語としないだろう男性に、 「こないだの花火、見た? fire flower 」 と言っている女性がいて、それを言うなら fire works と訂正したくなったが、他人だし通じているようだからよしとした。

ミステリーズ! vol.54

『ミステリーズ!』vol.54の見本が届きました。店頭にも並ぶでしょう。 今号の特集は「真夏の夜に愉しみたい ファンタジー&怪奇の調べ」ミステリーズ! vol.54作者: 大崎梢ほか出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2012/08/11メディア: 単行本購入: 1人 クリ…

八月の雑誌

残暑お見舞い申し上げます。 今月発売される雑誌に寄稿しております。 八月十一日発売の『ミステリーズ!』vol.54(東京創元社)にブックエッセイ「私の一冊」が掲載されます。 ミステリーズ!vol.54 AUGUST 2012 - |東京創元社 八月二十二日発売の『小説新…

ことばの杜へ

荒蝦夷から阿部裕美 ほか著、山形新聞社編『ことばの杜へ』(荒蝦夷)を御恵投いただいた。ありがとうございます。 ことばの杜への通販/阿部 裕美/山形新聞社 - 紙の本:honto本の通販ストア 古今東西の名句(名文・名台詞)を、短い文章で解説したコラム集…

『小説すばる』発売中

短編を寄稿した『小説すばる』八月号、発売中です。 ノスタルジック怪談特集の一篇です。同じ特集に宇佐美まことさんも四国のお遍路さんが登場する「送り遍路」を寄せています。小説すばる 2012年 08月号 [雑誌]出版社/メーカー: 集英社発売日: 2012/07/17メ…

残念会

七月十七日、第百四十七回直木三十五賞の選考会が行われ、デビュー作『盤上の夜』(創元日本SF叢書)が候補になったものの、惜しくも賞を逃した宮内悠介さんの残念会にお邪魔した。 残念だった、今度こそと宮内さんを励ました。 画像はネクタイを締めた宮…

創元SF短編賞贈呈式

七月十四日に都内で行われた第三回創元SF短編賞贈呈式に行ったが画像はない。(主催側から、大賞授賞者の理山貞二さんの顔がはっきりわかるものをネットに掲載するのはご遠慮いただきたいとのアナウンスがあったが、撮影禁止ではなく、撮るのを忘れていた…

『小説すばる』八月号

七月十七日発売の『小説すばる』八月号(集英社)に短編小説「イチコさん」(挿画・泉雅史)が掲載されます。短編小説特集「ノスタルジック怪談」のページです。 「カーテンコール」のページに、エッセイも寄稿してます。 発売に先駆けて見本誌をいただいた…

ゴースト・ハント

東京創元社からH・R・ウェイクフィールド著、鈴木克昌他訳『ゴースト・ハント』(創元推理文庫)を御恵投いただく。ありがとうございます。ゴースト・ハント (創元推理文庫)作者: H・R・ウェイクフィールド,鈴木克昌ほか出版社/メーカー: 東京創元社発売日…

嘘みたいな本当の話

イースト・プレスから内田樹選、高橋源一郎選『嘘みたいな本当の話 みどり 日本版ナショナル・ストーリー・プロジェクト』(イースト・プレス)を御恵投いただく。ありがとうございます。嘘みたいな本当の話 みどり 日本版ナショナル・ストーリー・プロジェ…

東北知の鉱脈 3

荒蝦夷から赤坂憲雄著『東北知の鉱脈 3 (叢書東北の声)』を御恵投いただいた。ありがとうございます。 赤坂憲雄の〈新・東北学〉、話題の「みちのく人物歴史紀行」第3弾! 東北各地に文学者や芸術家など文人墨客の足跡を追い、明治維新に破れたサムライ…

てのひら怪談壬辰

加門七海・福澤徹三・東雅夫 編『てのひら怪談 壬辰 ビーケーワン怪談大賞傑作選』が発売になります。 拙作も一篇掲載されております。([か]2-5)てのひら怪談 壬辰 (ポプラ文庫 か 2-5)作者: 小瀬朧,加門七海出版社/メーカー: ポプラ社発売日: 2012/06/05メ…

第六回『幽』怪談文学賞授賞式

五月二十九日に都内で行われた第七回ダ・ヴィンチ文学賞、第六回『幽』怪談文学賞授賞式に行った。今回のダ・ヴィンチ文学賞は授賞該当作なし。『幽』怪談文学賞短篇部門大賞が小島水青(こじま みずお)さんに贈られた。 小島水青さん、おめでとうございま…

『遠野学』vol.1 と『マヨヒガ』vol.2

荒蝦夷から、赤坂憲雄 責任編集『遠野学』(遠野市遠野文化研究センター)vol.1創刊号と、遠野文化友の会会報『マヨヒガ』vol.2を御恵投いただく。 『遠野学』の特集は「震災と文化」。 遠野学 vol.1創刊号(2012) 特集震災と文化の通販/赤坂 憲雄…

SFと百物語の夜

五月四日。御茶ノ水の全電通労働会館でSFセミナー2012が開催され、今年は昼の部だけでなく、合宿にも参加した。合宿の会場は、以前、十人の女性で百物語怪談会を行った本郷の旅館だった。(その晩に語られた怪談九十九話は『女たちの怪談百物語』(メディ…

魚の味噌漬けときゅうり

新潮社の人に会ったとき、『波』五月号をいただいた。 あとで読んでいたら、永田和宏の連載「河野裕子と私 歌と闘病の十年」が最終回で、そういえば連載していたなと思いながら読み始める……最終回なのだから永訣の回なのに、なんの覚悟もなく読み始めたのは…

怪談の季節

『仙台学』に連載している原稿をテキストファイル添付で荒蝦夷に送信したら文字化けしていた。二回とも。メールの本文に原稿を貼り付けたので対応してもらったが、なぜだ。 六月刊行予定の『てのひら怪談 壬辰』(ポプラ文庫)に拙作が掲載されることになっ…

桜の名前

先日、知り合いの若い女性に、「勝山さんの本、全部初版で持ってます」と告白されたが、現在販売されているすべての拙著(単著)は初版。 てまりのような八重桜の花(品種名不詳)。毎年見ているけれど可愛らしい。

ピンクの重なり

過日の上野、満開の八重桜(品種名不詳)。

一斉に咲かない

上野公園の桜が満開で、花見客でたいへんな人出なので少しは静かだろうと東京国立博物館に行ったら、FM放送局のイベント開催日で、開放中の庭園(春の庭園開放は四月十五日まで)にステージをこしらえ、大勢の観客を入れて公開放送をしていた。本館で展示…

空飛ぶエチケット袋

知り合いに、怪談と高い所が苦手という男性がいる。業務上の出張でも、空路以外の手段、陸路か海路で赴くのを常とした。なぜ航空機を利用しないのかと問うと、「怖いから」と答えた。「乗りたくないんです」 だったら、新妻が新婚旅行はハワイ(あるいはモル…

盤上の夜、走れ急げ言葉

高山さんとかつとんさんの結婚を祝う会で、初めての単行本を上梓したばかりの宮内悠介さんにお目に掛かったので、こんなこともあろうかと持参していた『盤上の夜』にサインをしてもらった。 祝う会に参加した人のお土産は、高山羽根子さんの書き出しを十七人…

結婚を祝って羊

新宿で行われた「高山羽根子とかつとんたろう(富永淳市)の結婚を祝って羊を丸ごと一頭食べる会」に参加して来ました。 モンゴルの衣装を着ての宴会で、モンゴル相撲(大森望さんと西崎憲さんの対戦)もあり、相撲に負けた大森さんを応援していた編集者が、…

戦火の馬

映画『戦火の馬』(スティーヴン・スピルバーグ監督)を観た。主人公のジョーイ、額にダイヤ型の星のある、足の先が四つとも白い(日本だと足袋を履いていると言う。英語でも socks と言うようだ)馬も良いけれど、英国軍でジョーイと戦友となった、全身が青…

『東北魂』

東海教育研究所から、山川徹の『東北魂 ぼくの震災救援取材日記』(出版・東海教育研究所、発売・東海大学出版会)を御恵投いただいた。 亀山亮撮影のカバー写真がかっこいい。白いタオルで頭を覆った男性が、腰に両手を当て、レンズを見つめ、「魂」と記さ…

万惣のホットケーキ

万惣フルーツパーラー神田本店のホットケーキ。表面がサクっとしている。

『軍馬の戦争』(追記あり)

書店で気になって手に取った、土井全二郎『軍馬の戦争 戦場を駆けた日本軍馬と兵士の物語』(光人社)、第七章は「軍馬「勝山号」の帰還」だった。岩手県で昭和八(一九三三)年に生まれた勝山号は、中国大陸に出征して日本に戻ってきた数少ない軍馬のうちで…