鳥語花香録

Umiyuri Katsuyama's weblog

2010-01-01から1年間の記事一覧

上田秋成展

京都国立博物館で<特別展観>没後200 年記念 上田秋成が開催されます。 会期は七月十七日(土)から八月二十九日(日)までです。 『雨月物語』で有名な上田秋成(1734〜1809)は、小説家・俳人・歌人・国学者として上方で活躍し、独自の世界を築きました。…

遠野物語百年祭

六月十二日と十三日は遠野物語刊行百年を記念したイベントが遠野市で行われます。 詳細、会場については公式webサイトをご覧下さい。 http://tono100.com/tono100/

仙台学 vol. 9

宮城県の出版社、荒蝦夷様より、内藤正敏著『遠野物語の原風景』と『仙台学』vol.9を御恵送いただく。ありがとうございます。 『仙台学』の「<みちのく怪談プロジェクト>いよいよ始動!」(『幽』編集長の東雅夫氏と荒蝦夷代表の土方正志氏の対談記事)を…

てのトラと最北の(追記あり)

『てのひら怪談 庚寅』(ポプラ文庫)が発売になりました。拙作「NOU ―能生―」「うざね」が掲載されています。 てのひら怪談 ビーケーワン怪談大賞傑作選 庚寅の通販/加門 七海/福澤 徹三 ポプラ文庫 - 紙の本:honto本の通販ストア ([か]2-3)てのひら怪談 …

開と綾子

第五十九回金沢百万石まつりが六月四日から六日にかけて開催されます。 天正十一(一五八三)年に加賀藩祖前田利家公が尾山城(金沢城)に入城し金沢の礎を築いた偉業をしのんで行われる百万石行列ですが、今年は五日に行われ、前田利家役は宍戸開、お松の方役…

目指せ、偕老同穴

五月二十九日、都内で行われた円城塔さんと田辺青蛙さんの結婚披露パーティーに馳せ参じる。 画像は、てのひら怪談作家有志で作った『てのひら怪談 壽』(非売品)を加楽幽明さんから手渡された田辺さんが、『壽』を手にして円城さんとの記念写真に応じてく…

サンプル皿

結婚祝いを注文していた九谷焼の作家から、「こんな感じです」とサンプルをいただいた。これは加賀五彩といわれる伝統的な色のもの。

雨の文学フリマ

第十回文学フリマに行った。開場の少し前に大田区産業プラザPiOに到着すると、雨で足下が悪いにもかかわらず長蛇の列が出来ていた。 入場時に渡されたサークルカタログを眺めながら、お目当てのサークルはどこかと考えていたら、ひときわ長い列があったので…

『へんぐえ 〜茜〜』

第十回文学フリマが五月二十三日(日)に開催されます。(午前十一時から午後四時まで、会場は東京都大田区の大田区産業プラザPiO) 出展サークル「夜道会」(N−15)の『へんぐえ 〜茜〜』に、拙作が掲載されます。文学フリマに行かれる方で、妖怪が好き…

お土産は怪談本

第五回ダ・ヴィンチ文学賞と第四回『幽』怪談文学賞の合同授賞式に参加したときにお土産をいただいた。 朱野帰子『マタタビ潔子の猫魂』、『黒四 怪談実話コンテスト傑作選』は既刊だが、伊藤三巳華『視えるんです。』、神狛しず『京都怪談 おじゃみ』、谷一…

『幽』怪談文学賞

第四回『幽』怪談文学賞(第五回ダ・ヴィンチ文学賞と合同)授賞式、短編部門大賞受賞者の一人、神狛しずさんがスピーチしているところ。 ステージのすみに立っているのがもう一人の大賞受賞者の谷一生さん。 おめでとうございます。 (神狛さんの着物が唐人…

これが”うざね”だ!

昨日の昼間は、自宅でうざねはいて寝ていた。 うざねは、働いて草臥れて吐く息のことで、徹夜の百物語を終えて帰宅した人はもれなく吐いたであろう。これが”うざね”だ。 うざねはもとはぬかるんだ水田で履く田下駄のことだったそうだ。田下駄を履いてする厳…

百物語 After

百物語は無事に終了。 画像は百物語を完遂(九十九話で語りを終了)した直後の見届け人・京極夏彦氏と、『幽』の東雅夫編集長(Tシャツの胸の文字は「百物語で逢いませう」)。 (スタッフの方々、参加者の方々、お疲れ様でした)

百物語 Before

今夜は『幽』の百物語会に招かれている。怪談を語る側としてなのだが、主に聞き役だと思っているので、やや気楽。ただし緊張はしている。 子ども時代ならともかく、最近は触らぬナントカに祟りなし、なるべく怪異がどうこうといった現場に近付かないし、通り…

会場が怖い

百物語の会場前まで来たが、風雨に長年さらされた和風木造建築が趣がありすぎて入れない。誰か携帯電話で話してる……たぶん、今夜の参加者。 近くを一回りする。 (画像は翌朝の撮影)

SFセミナー2010

五月一日に全電通労働会館ホールで開催されたSFセミナー2010に行った。 チャールズ・ストロスの『雪玉に地獄で勝算ははあるか?』(ハルコン・SF・シリーズ/訳・はるこん実行委員会翻訳班)を買う。凝った装幀で、ハヤカワ・SF・シリーズにそっくり、巻…

黒白伝

明末に董其昌(とう・きしょう)という人がいた。上海の南、松江府華亭県の人で、一五八九年の科挙に合格した進士。高級官僚で美術品の蒐集家であるが、書画を善くし、後世の人間はまず能書家としての董其昌を知るだろう。自分がそうだった。清の康煕帝がた…

投函しました

昨日、『てのひら怪談 庚寅 ビーケーワン怪談大賞傑作選』(ポプラ文庫)のチェック済みのゲラと、ダ・ヴィンチ文学賞・幽 怪談文学賞授賞式の出欠の返事の葉書をポストに投函しました。

庚寅

六月に刊行予定の『てのひら怪談 庚寅』(ポプラ文庫)に拙作が収録されます。 第六回ビーケーワン怪談大賞に応募した「うざね」と第七回同賞に応募した「NOU―能生―」です。 画像は東京国立博物館本館前のヨシノシダレ(吉野枝垂)。昭和四十四(一九六九…

これは詩

テレビの司会者が「ことわざに”春眠暁を覚えず”とあるように、春は眠いですね」と言っていたが、この一文は状態を表しているだけで何の教えもないので、ことわざとはちょっと違うのでは。元は唐の孟浩然の五言絶句「春暁」の最初の一行だが、二行目以降は言…

はヤぶさ

今年の四月馬鹿のネタで一番心が動かされたものは、小惑星探査機「はヤぶさ」が知能をもったかもしれないという記事だった。 【2010年4月1日 JyAXA】JyAXAの小惑星探査機「はヤぶさ」から「なう」などの「つぶやき」が送信されていることが判明した。「はヤ…

ショウフクジザクラ

東京国立博物館が四月十八日まで「春の庭園開放」をしている。ふだんは入園できない本館北側の庭園に入って、様々な種類の桜や茶室を見ることが出来る。 早咲きのものは五分咲きほどだったが、蕾が膨らんでいるだけのものもあって、まだまだこれから花が愉し…

オランダ宿の娘

早川書房様より葉室麟著『オランダ宿の娘』を御恵送いただく。ありがとうございます。 今夜の月は、表紙(速水御舟「春の宵」)にあるような上弦の月でありました。(タイトルの「ラ」の傍に月がある) オランダ宿の娘の通販/葉室 麟 - 小説:honto本の通販…

東京堂書店にて

本日午後、神田の東京堂書店で開催された山尾悠子サイン会に馳せ参じる。セッティングされた会場は出入り口そば、一階階段脇で、階段をのぼって長い行列の最後尾につける。大勢並んでいるのに、みな息を飲んでいるように静か。 順番が来て、新刊の『歪み真珠…

山茶

先日訪れた梅園にはツバキやコブシ(蕾の脇に葉が出かけていたので、モクレンではないと思う)も植えられており、ツバキは今が盛り、コブシは蕾が膨らんで、もう幾日かしたらほころびそうだった。 ツバキは日本では椿と表記するが、中国で椿はセンダン科の別…

探梅

梅園に行ったら、時期が遅かったせいと雨が降ったせいで白梅はほとんど終わっていた。紅梅はまだ咲いていて、離れて見ると枝に桃色の霞をまとっているよう。甘い香りもしていた。 花を観賞するタイプの梅に実は生るのだろうかと思っていたら、生っても小さく…

桃カステラ

長崎にしかないと思っていた桃カステラを、横浜文明堂で売っているのを見かけた。 桃カステラといえば思い出すのが、学生時代に長崎出身の女性に桃カステラ買ってきてと頼んだこと。そしてそれ以来その人に会っていないことだ。

大津波警報

日本の太平洋側に津波注意報警報が発令中。青森県太平洋沿岸、岩手県沿岸、宮城県沿岸には大津波警報発令中。「当該地域にお住まいの方は安全な高台に避難して下さい」 三陸海岸大津波の通販/吉村 昭 文春文庫 - 紙の本:honto本の通販ストア 三陸海岸大津波…

怪談実話系3

『幽』編集部編『怪談実話系3』(MF文庫ダ・ヴィンチ)の見本が届きました。書店の店頭にも並んでいるようなので、見かけたら手にとってご覧下さい。 早速いくつか読ませていただきましたが、怪異の気配もなまなましく、じんわり怖くて面白いです。bk1で…

咲き分け

一保堂茶舗のお薄と京菓子司末富のお菓子をいただく。梅の焼き印が押された紅白の皮で小豆あんを包んだ半月型の薯蕷饅頭。