2020-01-01から1年間の記事一覧
愛知県名古屋市に拠点を置くInsignia Stories のプロジェクトHORROR MATSURI 2020 に拙作の英訳 "One Last Splash"(translated by Toshiya Kamei) が採用され、十月二日(アメリカ時間)に公開されます。 "One Last Splash" の原文はてのひら怪談の「魚怪」…
高山羽根子の『暗闇にレンズ』(東京創元社)をご恵送いただいた。ありがとうございます。 芥川龍之介賞受賞後第一作にして初長編。 九月三十日発売予定。 www.tsogen.co.jp
麻のシャッツ 勝山海百合拝啓 梅雨が明けて暑いことかと思います。 つつがなくお過ごしでおられますか。 周さんが涼しくて好いとおっしゃった麻のシャッツ二枚送ります。冬に織った布で縫いました。ぶかっこうでごめんあそばせ。洗っても色が悪いときは灰汁…
九月十五日付けの河北新報紙(宮城県仙台市)に、かぐやSFコンテストの記事が出ました。 www.kahoku.co.jp
はかりごと 勝山海百合 日暮れに金沢の出張から横浜に戻り、仲町台の自宅の玄関を開けると、上がり框に妹の香澄【かすみ】がつっ立っていた。驚いて声が出た。僕の驚きをよそに、香澄は、「もうすぐ、お父さんの十三回忌じゃん?」とぼんやり呟いた。うん、…
第二回ブンゲイファイトクラブ(BFC)のプレイベント、BFC前夜オープンマイクに投稿して、掲載されました。008の「純金」です。 参加資格はなく、主催の西崎憲さんの余力がある限り掲載されますが、ブンゲイファイトクラブが開始されるまでのことです。 note…
豪州のオンラインSFマガジン AntipodeanSF の次号 Issue 265(十月号) に、拙作 "White Peach Village" (Translated by Toshiya Kamei )が掲載されます。本号、日本からは樋口恭介さんとご一緒です。 Antipodean SF, Next issue 265原文の「白桃村(はくと…
ケイト・マスカレナスの『時間旅行者のキャンディボックス』(茂木健訳、創元SF文庫)をご恵送いただいた。ありがとうございます。「過度の時間旅行は あなたの精神を 損なう恐れがあります。」 www.tsogen.co.jp
第四回仙台短編文学賞が七月一日より応募を受け付けております。締め切りは十一月十六日(郵送なら当日消印、電子メールでの応募は二十三時五十九分まで)。今回の選考委員は、いとうせいこう氏です。 【第4回 仙台短編文学賞 募集要綱】 ●対象ジャンル不問…
毎日新聞の記事「 人の死体を掘り返して食べる「疱瘡婆」 疫病の恐怖、時代を超えて」が無料で公開されました。只野真葛の『奥州ばなし』に登場する疱瘡婆についてコメントしている記事です。news.yahoo.co.jparaemishi.cart.fc2.com
高山羽根子さんにお招きされ、都内のホテルで開催された第百六十三回芥川龍之介賞、直木三十五賞の贈賞式に行った。感染症拡大を予防するため、人と人の間の距離をとった着席式で、食事を伴うパーティーはなし。授賞者との談話はアクリルのパネル越しだった。…
八月十九日付けの『毎日新聞』地方版の記事「東北のアマビエたち/2 遺体を食べる「疱瘡婆」宮城 疫病への恐れ垣間見る」で、只野真葛の『奥州ばなし』に登場する疱瘡婆についてコメントしております。 araemishi.cart.fc2.com
古井戸 勝山海百合 弟が産まれた時のことを、よくおぼえている。産婆さんを呼びにいかされ、昼下がりの田んぼのあぜ道を走ったのだから。 「ばっぱ! 産まれるって」と産婆さんの家の前で大声で叫んだ。もんぺをはき、大きなあずま袋を持っておっとりと外に…
第一回かぐやSFコンテストの選考結果が発表になり、拙作「あれは真珠というものかしら」が大賞を受賞いたしました。 読んでくださった方々、応援していただいた皆様、審査員諸氏、ありがとうございます。とても嬉しいです。 最終選考に残った十一篇はどれも…
第一回かぐやSFコンテストの一次選考を拙作「あれは真珠というものかしら」が通過し、最終候補十一篇の一つとなっております。 最終候補作はリンク先で読めます。 第一回かぐやSFコンテスト | VG+ (バゴプラ)
朝の庭 勝山海百合 朝もやの中、老いて縮んだ女性が藍色木綿の上着と灰色のズボンの普段着で庭に出ると、鬼百合の花に灰色の紙が引っ掛かっていた。彼女が蕾が折れないように染みのある指でそっと摘まむと露で濡れて重みを増した紙の落下傘で、紐の先に木片…
『ミステリーズ!』vol.102(東京創元社)をご恵送いただいた。ありがとうございます。 夏の怪奇幻想特集号。 www.tsogen.co.jp
ガレス・L・パウエルの『ウォーシップ・ガール』(創元SF文庫、三角和子訳)をご恵送いただいた。ありがとうございます。 2018年度英国SF協会賞長編部門受賞作。 www.tsogen.co.jp
My Kaffeeklatsch programme is finished with fun. ニュージーランドのウェリントンで開催されたヴァーチャルワールドコン CoNZealand は八月二日をもって終了しました。八月一日午前十一時(日本時間午前八時)から開催された勝山海百合の Kaffeeklatsch …
開催中の世界SF大会(ワールドコン)CoNZealand のプログラム内の、初日のわたくしの朗読、二日目のパネルディスカッション Asian Women of Horror: The Experience of Perpetual "Otherness" Through the Lens of Dark Fiction を多くの方に視聴いただきま…
世界SF大会、CoNZealand 参加者の皆さんに、わたくしの朗読のご案内です。 四つのてのひら怪談を読む予定です。I'll read four flash fiction.Wednesday July 29, 2020 7月29日(水) Reading: Umiyuri Katsuyama(朗読:勝山海百合) Programming - Readi…
高山羽根子の『首里の馬』(新潮社)をご恵送いただいた。ありがとうございます。 第百六十三回芥川龍之介賞受賞作、第三十三回三島由紀夫賞候補作(選考会は九月十七日)。 www.shinchosha.co.jp
今年のWorldcon(世界SF大会)、CoNZealand のスケジュールが発表になりました。すべて Zoom を使って行われます。 わたしが出る企画は、以下の三つです。 (断りがない場合はニュージーランド時間、日本との時差は三時間です)Wednesday July 29, 2020 7月…
今年のワールドコン、CoNZealand 事務局から Zoom ミーティングに参加して企画参加者のチェックインをしてくださいと連絡があり、複数の日程の中から近い日付の “Participant Check-in” を予約した。当日の一時間くらいまえから準備をしていたのに、始まって…
第七十八回世界SF大会 CoNZealand はニュージーランドのウェリントンで七月二十九~八月二日に開催されますが、今回はcovid-19感染拡大を防ぐため、史上初のヴァーチャル開催となります。 インターネット回線とスマートフォン、タブレット、パソコンなどのデ…
豪州のオンラインSFマガジン AntipodeanSF Issue 262に "A Strange Incident at Mount Luofu" by Umiyuri Katsuyama, transrated by Toshiya Kamei が掲載されました。 無料で読めます。 原文「羅浮之怪」は次のように始まります。 隋の時代のことである。趙…
東北怪談同盟のメンバーで夏に書店さんで怪談会を行うのが恒例になっておりますが、荒蝦夷代表の土方さんに尋ねたところ、今年は行わないそうです。 新型コロナウイルス感染拡大を防ぐためなので、悪しからずご了承ください。
酉島伝法の『オクトローグ 酉島伝法作品集成』(早川書房)をご恵送いただいた。ありがとうございます。 www.hayakawa-online.co.jp
豪州のオンラインSFマガジン AntipodeanSF の来月号 Issue 262 に、拙作 "A Strange Incident at Mount Luofu" Translated by Toshiya Kamei )が掲載されます。Antipodean SF, Next issue原文は拙著『竜岩石とただならぬ娘』(MF文庫ダ・ヴィンチ)所収のて…
『ミステリーズ!』vol.101(東京創元社)をご恵送いただいた。ありがとうございます。 www.tsogen.co.jp