鳥語花香録

Umiyuri Katsuyama's weblog

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「虹色恐竜」公開

D・A・シャオリン・スパイアーズの短編「虹色恐竜」が一般公開となりました。どなたでもお読みいただけます。無料です。 virtualgorillaplus.com 「虹色恐竜」D・A・シャオリン・スパイアーズ

幻想と怪奇7【予告】

『幻想と怪奇6』(新紀元社)にも載っていますが、次号『幻想と怪奇7 ウィアード・テールズ(仮)』(八月発売予定)に拙訳「稲妻マリー」が掲載予定です。 原著者は中国系アメリカ人の小説家、翻訳家、編集者で、たいへん精力的に活動している S. Qiouyi …

Find Me / かくれんぼ

かくれんぼ Toshiya Kamei 勝山海百合訳 「カズキ、どこなの?」シンジがふしをつけて言う。「もーいーかい? さがしに行くよ!」 ぼくはパパの机から拝借してきたポケット懐中電灯を握って押し入れに潜り込む。襖をぴたりと閉めてしまうと、くらやみがぼく…

¿ES ACASO UNA PERLA?(あれは真珠というものかしら)

「あれは真珠というものかしら」西文版。 "¿ES ACASO UNA PERLA? " POR UMIYURI KATSUYAMA(TRADUCCIÓN DE TOSHIYA KAMEI) www.nagarimagazine.comNagari Magazine はアメリカ合衆国フロリダの雑誌だが、スペイン語訳は他にキューバのKorad、アルゼンチンの A…

那是珍珠嗎(あれは真珠というものかしら)

「あれは真珠というものかしら」中文版。勝山海百合「那是珍珠嗎」中文繁体字版(田田譯) virtualgorillaplus.com胜山海百合「那是珍珠吗」中文簡体字版(田田译) virtualgorillaplus.com

Mythical Creatures of Asia 出来

名古屋の Kelly Matsuuraさんの Insignia Stories から、拙作の英訳Drabbleが三作収録されたMythical Creatures of Asia (Insignia Drabbles Book 3) Kindle版が発売になりました。 収録された拙作はいずれもリプリント(再録)の "Dragon Rock"(Drabble,竜…

Dewdrops and Pearls (あれは真珠というものかしら)

「あれは真珠というものかしら」英文版。"Dewdrops and Pearls" by Umiyuri Katsuyama (translated by Eli K.P. William) virtualgorillaplus.com

Three Claw Marks (三つの爪痕)

A Story in 100 Words に拙作「猫を侮るなかれ」の英訳 "Three Claw Marks" (translated by Toshiya Kamei ) が掲載されました。 Drabbleです。宇宙猫SF……かも。entropy2.com

Beneath Her Skin / 空蝉(うつせみ)

空蝉(うつせみ) Toshiya Kamei 勝山海百合訳「マサミ……」彼女はもう一枚皮膚を脱ぎ、僕は眉をひそめる。脱ぐたびに彼女は少し小ぶりになり、祖母が持っていたマトリョーシカ人形を思い出す。 「痛みはある?」僕が尋ねると、彼女は首を振る。いいえ。 僕は…

「ピーチ・ガール」公開

トシヤ・カメイの「ピーチ・ガール」(勝山海百合訳)がバゴプラで公開されました。 virtualgorillaplus.com

Frozen Wavelets #6 Winter/Spring 2021

スコットランドの掌編と詩のオンラインマガジン Frozen Wavelets #6 (冬/春合併号) が公開され、拙作てのひら怪談「呪いと毒」の英訳 "Curses and Poisons" (translated by Toshiya Kamei)が掲載されました。frozenwavelets.com 今回はダブリンのワールド…

Dream Date / 仕事のあとに

仕事のあとに Toshiya Kamei 勝山海百合訳 雲一つない、晴れた空が広がっていた。屋上庭園では果物と野菜がたわわに実っている。私はタクシーに乗り込む。高層ビルの間の見えない通路を私たちは飛行していく。 自分のデスクに到着すると、近くの席の同僚のゼ…

Hidden Cattleyas of the Beneath

英国のGhost Orchid Press からBeneathがテーマのホラーDrabbleのアンソロジー Beneath: An Anthology of Dark Microfiction (Hundred Word Horror) Kindle Edition が発売になりました。 拙作「隠されたカトレア」の英訳 "Hidden Cattleyas" (translated by…

The Empty Mirror / うつろ鏡

うつろ鏡 Toshiya Kamei 勝山海百合訳 「ハニー、帰ったよ」歌うような調子で声をかけるが返事がない。 犬が飛ぶようにエントランスに走ってくる。彼の息は荒く、舌がはみ出して垂れている。はしゃいで膝に飛びつく代わりに、唸り、牙をむき出す。 「なにか…

Mythical Creatures of Asia 予約開始

Insignia Stories から 電子書籍で刊行される Mythical Creatures of Asia (Insignia Drabbles #3) の予約が始まりました。 アジアの神話、民話に登場するクリーチャーがテーマの、百ワードの超短編 Drabble のアンソロジーで、拙作の英訳も掲載されておりま…

「虹色恐竜」先行公開

虹色恐竜 Caihong Juji by D.A.Xiaolin Spires四月二十四日、かぐやプラネットで Ⅾ・A・シャオリン・スパイアーズ D. A. Xiaolin Spires の掌編「虹色恐竜」(勝山海百合訳)が先行公開されました。(カバータイトルのデザインは浅野春美 Harumi Asano) 同…

A Husband's Return / もののふの帰還

もののふの帰還 Toshiya Kamei 勝山海百合訳 「お早いお帰りでございますね、わが殿」 シズカは頭を下げてあるじを迎えた。彼女のきものが衣擦れの音をたてる。もののふであるあるじは暗闇の中に立ち尽くし、虚空を見つめている。 「いつお帰りになられたの…

Beneath: An Anthology of Dark Microfiction

英国のGhost Orchid Press からホラーDrabbleのアンソロジー『Beneath: An Anthology of Dark Microfiction (Hundred Word Horror)』Kindle Edition がまもなく発売になります。電子書籍です。 Beneath (地下、地底、下のほう)がテーマで、拙作「隠された…

A New Beginning / 人身御供

人身御供 Toshiya Kamei 勝山海百合訳 きものの乙女が震える。白い衣の神官が彼女を引っ立て、彼女はよろめき、ふらつく。紅潮した頬の目隠しに涙が滲む。猿ぐつわで声も出ない。それでも彼女の若い肉体は役目を果たすだろう。遠く響く鐘の音が儀式の始まり…

Caihong Juji「虹色恐竜」予告

かぐやプラネットで、アメリカの新進作家D・A・シャオリン・スパイアーズ (D.A.Xiaolin Spires )の短編 "Caihong Juji" の翻訳「虹色恐竜」が公開されます。四月二十四日(JST 09:00)にかぐやプラネットを応援している方に先行公開され、一般公開は五月で…

A Flurry of Ashes / 風塵

風塵 Toshiya Kamei 勝山海百合訳 刑吏(けいり)がわたくしを押さえつけて、別の一人が赤く焼けた鉄を額に押し当てる。意識を失うまで身をよじらせ、叫び声をあげる。 自分の悲鳴で目が覚める。獄卒が牢獄からわたくしを引きずり出し、儒者と学者でいっぱい…

Frozen Wavelets #6 coming

諸般の事情で刊行が遅れていた Frozen Wavelets #6 (double issue Winter/Spring) が間もなく出ます。拙作てのひら怪談「呪いと毒」の英訳 "Course and Poison" (translated by Toshiya Kamei)が掲載されます。四月十五日の予定です。(追記。二十九日に延…

Mythical Creatures of Asia【予告】

愛知県名古屋市を拠点に活動する Insignia Stories から出版される、アジアの神話や民話に登場する生き物がテーマのDrabble(百ワードの超短編)アンソロジーMythical Creatures of Asia (Insignia Drabbles #3)に拙作の英訳が掲載されます。リプリントです。…

Axxón 299

アルゼンチンのSFとファンタジー、ホラーの雑誌 Axxón 299号に拙作「あれは真珠というものかしら」のスペイン語訳 "¿ES ACASO UNA PERLA?"(TRADUCCIÓN DE TOSHIYA KAMEI)が掲載されました。Revista Axxón » Axxón 299, abril de 2021 - página princi…

「ピーチ・ガール」先行公開

三月二十七日午前九時(JST 09:00)かぐやプラネットでトシヤ・カメイ「ピーチ・ガール」(勝山海百合訳)が先行公開公開されます。 「ピーチ・ガール」はスーパーパワーを持つ女の子モモコが、悪い鬼を退治に行くお話です。 かぐやプラネットを応援(月額五…

Sudden Storm / 霹靂(へきれき)

霹靂 Toshiya Kamei 勝山海百合訳 小麟(シャオリン)はその女たちがここにいてはいけないと知っていたが、彼女たちにも見えるように桃色の巻貝の殻を差し出した。渓谷の昼下がりの空気を通して太陽が眩しく輝き、ゆっくりとした川の流れが彼女の足を優しく…

The Curse Of The Wormhole

A Story In 100 Words に拙作「錆び猫」の英訳 ”The Curse Of The Wormhole” (translated by Toshiya Kamei )が掲載されました。 原題と英題の直訳「ワームホールの呪い」を併せるとわかるように、猫SFです。 錆び猫は英語で tortoiseshell cat 、黒と茶色…

かぐやプラネットの三月

SF情報メディアのバゴプラで、Kaguya Planet の三月と四月前半のスケジュールが公開されました。 三月十三日に「勝山海百合インタビュー 後編」が一般公開、三月二十七日にトシヤ・カメイの「ピーチ・ガール」("Peach Girl" by Toshiya Kamei の拙訳)が先…

怪談は縁を呼ぶ

Insiginia Stories にToshiya Kamei が寄稿した "Umiyuri Katsuyama, Queen of Tenohira Kaidan" は、日本の怪談を、怪と談の文字の意味を説明するところから始め、近世日本で一世を風靡した怪談芸能に触れ、二十一世紀にインターネット上で開催された「ビー…

Penumbric Magazine Issue 5

十五年ぶりに蘇ったアメリカのオンライマガジン Penumbric Speculative Fiction Magazine Issue 5 に、拙作の英訳Drabble(百ワードの超短編)"The Early-Morning Garden" (translated Toshiya Kamei)が掲載されました。原文はてのひら怪談「朝の庭」です。 …