鳥語花香録

Umiyuri Katsuyama's weblog

2016-01-01から1年間の記事一覧

七月のイベントと本

七月九日、十日に三重県鳥羽市で開催される第55回日本SF大会「いせしまこん」に参加します。 http://www.sf55.jp/七月三十日に宮城県東松島市で開催される〈みちのく怪談〉with いしのまき演劇祭2016に参加します。 会場は蔵しっくパーク(ひと・ま…

幽霊退治

すこしまえにアレックス・ガーランド監督の『エクス・マキナ』を観に行った。 本編上映まえに『ゴーストバスターズ』(ポール・フェイグ監督。一九八四年公開のアイヴァン・ライトマン監督の同名映画のリブート作)の予告編が流れたので、もうすぐ(アメリカ…

開陽白菜

『蒋公獅子頭』で材料も調理手順も簡素なのは、開陽白菜ではないだろうか。 材料は、白菜半個、乾し蝦大さじ二、塩小さじ一、水大さじ四。 分量外の少量のお湯で戻した蝦と、切った白菜を炒め、水を加えて煮て、沸騰したら弱火で十五〜二十分、塩を入れて味…

アステロイド・ツリーの彼方へ

大森望/日下三蔵編『アステロイド・ツリーの彼方へ 年刊日本SF傑作選』(創元SF文庫)をご恵送いただいた。ありがとうございます。アステロイド・ツリーの彼方へ (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)作者: 大森望,日下三蔵出版社/メーカー: 東京創元社発売日…

『渚にて あの日からの〈みちのく怪談〉』著者リスト

七月二十日発売予定の『渚にて あの日からの〈みちのく怪談〉』の著者は、黒木あるじ、勝山海百合、小田イ輔、郷内心瞳、阿部喜和子、須藤文音、崩木十弐、根多加良、鷲尾大介、ジャパコミ、東雅夫、土方正志(掲載順、敬称略)です。

〈みちのく怪談〉with いしのまき演劇祭2016

七月三十日(土)に宮城県で怪談イベントがあります。 この夏、石巻エリアで開催される「いしのまき演劇祭」。 演劇祭に参加する〈よみ芝居〉ユニット「コマイぬ」公演「あの日からの〈みちのく怪談〉」で、東北怪談同盟編『渚にて あの日からの〈みちのく怪…

渚にて あの日からの〈みちのく怪談〉

七月、仙台の出版社荒蝦夷から怪談集が出ます。拙作も収録されます。 【新刊】渚にて あの日からの〈みちのく怪談〉 鎮魂と哀惜――東日本大震災、東北の作家たちが綴った海辺の怪異譚。体験談、採話、創作。話題の「震災怪談」45篇を収録。私たちとともに生…

ミステリーズ! vol.77

『ミステリーズ!』vol.77(東京創元社)をご恵送いただいた。ありがとうございます。ミステリーズ! vol.77作者: 太田忠司ほか出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2016/06/13メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見るミステリーズ! vol.77…

世界同時開催中

目に付いただけで、現在、世界の三カ所で兵馬俑展が行われている。 日本の九州国立博物館で特別展「始皇帝と大兵馬俑」が六月十二日まで開催中。 三月からはアメリカ合衆国シカゴのフィールド自然史博物館で CHINA'S FIRST EMPEROR -AND HIS- TERACOTTA WARR…

漁師の日

三月の金曜日。電車に乗っていたら、乗り合わせた人が「松方弘樹、いま入院しているのよね。虎ノ門病院に」と話しているのが聞こえた。そうなのか、と思いながら新橋駅で下りて、赤坂一丁目の日本財団ビルを目指した。東京国際文芸フェスティバルのプログラ…

旋舞の千年都市 文庫版

イアン・マクドナルド『旋舞の千年都市〈上下〉』(創元SF文庫、下楠昌哉訳)をご恵送いただいた。ありがとうございます。解説は酉島伝法。旋舞の千年都市〈上〉 (創元SF文庫)作者: イアン・マクドナルド,鈴木康士,酉島伝法,下楠昌哉出版社/メーカー: 東京…

大理石か青磁か

自家製茶葉蛋、最後の一つ。チャイを作るときのスパイス(肉桂、カルダモン、丁字)で作ったことにあとで気付いた。 まえに読んだ料理の本には、出来上がった茶葉蛋は「白身に模様がついて大理石のようになります」と書いてあったので、理想の、もしくは一般…

蒋公獅子頭

厳裘麗 示範・口述『蒋公獅子頭』(時周文化、二〇一〇年十二月初版)(あとで二〇〇三年に出た本の新装版だとわかった)によると、蒋介石が好んだ獅子頭はハマグリでとった出汁を使う。土鍋に出汁を張り、一つの獅子頭(豚の肩ロースの挽肉にしょうゆと酒を…

うちの茶葉蛋

たまごの紅茶煮(茶葉蛋)を作りたくなって、八角はなかったがゆでたまごを作った。 ゆでたまごの殻を皿に軽く押し付けてひびを入れてからホーロー鍋に入れ、水を注す。 だしパックにセイロン紅茶・シナモンスティック・カルダモン・クローブを収めたものを…

蒋公茶葉蛋

殻付きのゆでたまごをお茶の葉、調味料、香料で煮込んで茶色くした軽食がある。茶葉蛋、心の中で「ちゃばたん」と読んでいる。台湾のコンビニに入ると独特な八角の匂いがすることがあるが、匂いの元はたいがい茶葉蛋で、電気鍋で保温されて売られている。(…

馬鈴薯料理

ずっとまえに買って積んであった台湾の料理本(『蒋公獅子頭』、蒋介石先生は獅子頭――煮込んだ肉団子をお好みであったというような内容)を開いてみたら、馬鈴薯を使った料理が紹介されていて、写真を見て、(日本の肉ジャガだな……)と思ったら、「これは日…

パンドラの少女

M・R・ケアリー『パンドラの少女』(東京創元社、茂木健訳)をご恵送いただいた。ありがとうございます。パンドラの少女作者: M・R・ケアリー,茂木健出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2016/04/28メディア: ペーパーバックこの商品を含むブログ (83件) …

亡霊星域

アン・レッキー『亡霊星域』(創元SF文庫、赤尾秀子訳)をご恵送いただいた。ありがとうございます。『叛逆航路』の続編。 画像は、はるこん会場でいただいたアン・レッキーさんのサイン。 はるこんの会場で買った、はるこんオリジナルのアン・レッキー短…

はるこん2016(来場御礼)

沼津市のプラザヴェルデで行われた「はるこん」は終了いたしました。 サイン会に拙著を持参していただいたり、参加した企画に足を運んでいただいた皆様、ありがとうございます。 十六日の深夜に、はるこん公式宿舎から生配信された日本SF大会チャンネルに…

サイン会@はるこん2016(予告)

四月十六日の、はるこん一日目の午後五時〜五時三十分の間に行われるサイン会に参加します。 参加者以外も入場可能な場所で行い、はるこん参加者はお持ちいただいた書籍に、参加者以外のかたはディーラーズルームでお買い上げの書籍にサインいたします。 は…

ミステリーズ! vol.76

『ミステリーズ!』(東京創元社)vol.76をご恵送いただいた。ありがとうございます。ミステリーズ! vol.76作者: 東川篤哉ほか出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2016/04/11メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見るミステリーズ! vol.76…

はるこん 2016 (予告)

四月十六、十七日に静岡県沼津市で開催されるSFイベント「はるこん 2016」の企画に参加します。 今年のはるこんの海外 Guest of Honor はアン・レッキー氏、国内 Guest of Honor は環望氏、会場はJR沼津駅近くのプラザヴェルデです。勝山海百合の参…

モッキンバードの娘たち

ショーン・ステュアート『モッキンバードの娘たち』(鈴木潤訳、東京創元社 海外文学セレクション)をご恵送いただいた。ありがとうございます。 一九九〇年代半ばのテキサス州を舞台に、トラブルメーカーの母親が亡くなったとたん、「六人の〈乗り手〉が降…

震災編集者

土方正志『震災編集者――東北のちいさな出版社〈荒蝦夷〉の5年間』(河出書房新社)をご恵送いただいた。ありがとうございます。 近くの書店で見つからず、通販で買おうと思いながら帰宅したところポストに入っていた。震災編集者:東北の小さな出版社・荒蝦…

さようなら、ロビンソン・クルーソー

ジョン・ヴァーリイの『さようなら、ロビンソン・クルーソー <八世界>全短編2』(浅倉久志、大野万紀訳、創元SF文庫)をご恵送いただいた。ありがとうございます。 ジョン・ヴァーリイ全短編集は『汝、コンピューターの夢』と併せて本書で完成。さよう…

SFが読みたい! 2016年版

SFマガジン編集部編『SFが読みたい! 2016年版 ベストSF2015〈国内篇・海外篇〉』(早川書房)が発売になりました。 2015年のベストSFアンケートに回答してます。SFが読みたい! 2016年版作者: S‐Fマガジン編集部出版社/メーカー: 早川書…

ミステリーズ! vol.75

『ミステリーズ!』vol.75(東京創元社)をご恵送いただいた。ありがとうございます。二月十二日発売予定。ミステリーズ! vol.75作者: 滝田務雄ほか出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2016/02/13メディア: 単行本この商品を含むブログ (3件) を見るミステ…

月の山脈と世界の終わり

マーク・ホダーの『月の山脈と世界の終わり 大英帝国蒸気奇譚3』上下巻(金子司訳、創元海外SF叢書)をご恵送いただいた。ありがとうございます。 十九世紀を舞台に歴史上の人物が活躍する冒険シリーズの第三作。月の山脈と世界の終わり〈上〉 (大英帝国…

イット・フォローズ

先日観たデヴィッド・ロバート・ミッチェル監督の『イット・フォローズ』は、デトロイト郊外を舞台に、若い女性ジェイ(マイカ・モンロー)が姿を変えながらじわじわと歩いて追いかけてくる怪異に命を脅かされ、恐怖し、消耗するホラー映画だった。 正体のわ…

英国婦人

オスカー・ワイルド(一八五四年生まれ)、H・R・ウェイクフィールド(一八八八年生まれ)と読んで、ロバート・エイクマン(一九一九年生まれ)を読んだら、女性が主人公・語り手になっていた。 画像は斑入りの椿。